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おてがみ-2015.08月号

letter1508-1.jpg暑いというよりも、猛暑が続いています。
熱中症で救急搬送する人の数が増えているとのことです。
実は、体に症状が出ない前から、お口や眼に水が不足している症状が出ています。よく、治療していると、バキュームといって唾液を吸い取る器具を使わずに治療出来てしまうことがあります。唾液が出ていないのです。口の中には、舌・頬粘膜・歯肉などの軟組織があり、硬組織である歯と、たえずぶつかっています。
なぜ、傷がつかないのでしょうか?
それは、唾液という潤滑油が出ているためにクッションになってくれるからです。
なので、体に水が不足してしまうと唾液が少なくなりドライマウスになります。
淚液と唾液は同じ成分なので眼がかわくなどの症状を訴える患者さんもいらっしゃいます。
どうぞ、御自分で熱中症になる前に、眼と口の中の状態を確認してください。
お体、大切に...

下の孫は1才になります。よだれはダラダラで、よく食べ物を消化しようとしているのだろうと思います。
私の顔を見ても、少し泣かなくなりました。
何でも御相談くださいませ。私に出来る範囲であれば、精一杯お応えいたします。


続きの記事
◆<お薬について>
◆<食物繊維>

<お薬について>

「お体の治療と歯の治療は別」と思っていませんか?
全身疾患の治療のために飲んでいる薬が歯の治療に影響を与えることは、しばしばあります。
最近、その薬を飲んでいることで、お口の中で重大な副作用を招いていると明らかになった薬に「ビスフォスフォネート系薬剤」があります。
これは、骨粗しょう症の治療、ガンの骨転移の治療に使われているすぐれた薬です。
ビスフォスフォネート系薬剤を使っている全ての方に発症するわけではありませんが、抜歯など歯科の外科処置や入れ歯が合わずに出来た擦り傷や、お口の中の不衛生や口内炎など、副作用として、顎の骨の壊死をおこすことがあります。
その様なことにならない為にも、「お体の治療薬名は歯科の治療には関係ない」と思わないで、来院の際には、お薬手帳や治療薬名が書いてある紙の提出をお願いします。
ここ最近では、閉経期以降の女性のなかにも骨粗しょう症の予防薬として飲まれている方もいますので、特に注意が必要です。


<食物繊維>
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食物繊維は、便量の増加作用、有害物質の排泄促進作用、血糖・血中脂質・血圧の上昇抑制、顎の強化、虫歯予防など健康機能が明らかにされ注目されています。
食物繊維は、種類によって生理作用が異なるので、胚芽米・押麦・シリアルなどを主食として取り入れたり、いも類・豆類・きのこ類・海藻類・果物などを上手に組み合わせるとよいとされています。
私たちの身体に有益な健康機能をもたらす食物繊維ですが、肝心の口腔機能が頼りない状態では十分にその恩恵を受けることは出来ません。
口腔機能には、「噛み砕く(咀嚼)」「飲み込む(嚥下)」「唾液を分泌する」という重要な役割があります。しかし、欠損未補綴(歯が欠けたまま放置、奥歯が無いなど)では、これらの機能が低下して、うまく噛めない・飲み込めない状態にあり、特に噛み応えのあるものが多い食物繊維をよく噛んで摂取するという行為は難しいのです。
必然的に十分な栄養素が取れなくなることから、体力さらには免疫力の低下につながり、感染症にもかかりやすくなります。
健全な口腔機能と、それによって良好な口腔衛生状態を保つことは、食物繊維の摂取においては、とりわけ重要です。

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2015年08月05日 14:13に投稿されたエントリーのページです。

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